Fickleness~三日坊主~
㊥壱さっくす吹き之ぃろぃろ日誌w
2007.02.12
第3話
私は運命に逆らわないで生きてきたのに
どうして?またリセットしてる
あなたは 今 どうしてるのかな・・・
・・裏切り者
---------------------
次の日の朝、暗い表情で聡汰は教室に入った。
「おはよう、聡汰。はははっキモ」
「おう!聡汰!!まだ生きてたのかよ」
「未麗と一緒に逝っちゃえば良かったのに。ふんっ」
その日から、
聡汰の人生は180度変わったような気がした。
「俺が・・・未麗を殺したんだ・・」
─翌日。聡汰は全校集会で謝罪した。
「僕のちょっとした恨みのせいで、一人の人を失わせたことに、
深くお詫びします。本当にすみませんでした。ごめんなさい・・。」
そのときの顔は、いうまでもなく生気のない表情を浮かべていた。
聡汰のクラスメイトが次々と陰口をたたく。
「全部、聡汰のせいだよ。俺達なんも悪くないよな?」
「ああ、もともといじめ始めたの聡汰だし」
「うちらが折角協力してあげたのに勝手に好きになっちゃってさ、マジ意味不だし」
「こっちが悪者みたいじゃん、この偽善者!」
聡汰が未麗を恨み始めたのは6月頃。
定期テストでは、聡汰がいつも学年トップをとっていた。
未麗はまだ学年で120人中60位と中間で停滞していた。
そんな時、三年生始めの期末テストが行われた。
(やばいっ全く答えが頭に出てこない・・!!)
聡汰は、母が入院し見舞いや世話をしていたため、
勉強の時間がほとんどなく、前の日の晩、徹夜していたのだ。
そのテストの結果は、60位に急低下してしまった。
(はあ~っ下がった。にしてもずいぶん落ちたな・・。)
このときの学年1位は未麗だった。順位が今までと全く正反対になったのだ。
聡汰は、今までに見たことのない名前を見て愕然とした。
(そっそんな!!こんな名前見たことない!!由江・・許せねえ・・)
その日から、顔も知らない未麗へのいじめが始まった。
ずいぶんと顔を広くもっていた聡汰は、すぐに学年全体を協力させることに成功。
まんまとはまった未麗をみては裏で笑っていた。
しかし、主格を知らない未麗は成績優秀な聡汰に前から興味をもっており、
聡汰の部活を見学したり、同じ委員会に入ったりして、
次第に、聡汰の方から好意をもち、付き合うようになった。
それでも、周りは「どうせ計算だろ。」といい未麗に対するいじめは変わらなかった。
結局、聡汰のまいた種は、腐ることなく見事な黒い花となり、
未麗は、ただ一人、天へ昇っていった。
「俺・・もう・・ここにいたらいけない。」
翌日から、聡汰は、何度もカウンセリングを受け、元の学校に戻ろうとしたが、
気持ちをリセットすることができず、東京の学校に転校した。
転校してから、最初は被害的思考にしか考えられず怯えていたが、
登校しているうちに、友達もでき、なんとか元の自分にもどることができた。
「これから、良い人生過ごせるのかな・・。」
聡汰は、少し不安を抱えていたが勉強にはげみ自分に自信がついた。
また、未麗の実家へ謝罪の手紙を送り続けていた。
”カーカーカーカァカァヵァ・・”
─それから5年が過ぎたカラスも鳴く夕方頃。
「よし。・・今年こそ受かってみせる!!!」
一人の男の声が東京の田舎町に響いた・・聡汰だ。
あれから5年が過ぎ、20歳になった聡汰は、1年前から浪人生をしている。
「未麗・・ごめんな。俺・・受験頑張るからさっ。応援してろよ。」
心の中で聡汰はつぶやいた。
今もなお、未麗の実家へ手紙を送っている。が、返事の手紙はない。
つまり一方通行である。未麗が亡くなってから5年が過ぎた。
転校してから、一人の命の重さを改めて痛感した聡汰は、
ひたすら、ただひたすら、誰よりも勉強を頑張っていた。少しでも償いになればと。
夜になる頃、誰もいない東京の中の田舎町を聡汰は一人歩いていた。
すると、向こう側から見覚えのある顔がうっすらと見えた。
「・・・・未・・麗・・?そんな・・まさかな。ハハッ」
聡汰は、気のせいだと思いまた歩き出した。
どんどんとその顔がハッキリと見えてきた。やっぱり未麗だった。
「久しぶり。」
「未麗、どっ・・どうしてこんなところに!!??まだ生きてたのか!?」
「まだ生きてたなんて、失礼な。誰も死んだなんていってないよ。」
「でっでっでも、学校来てなかったじゃん!!」
そういうと、未麗はふふっと何かをたくらんでるような笑いを見せた。
「あんたって人は、本当、脳のないクズだね。みんなもそう思ってるよ。」
「はっ・・未・・未麗・・変わってしまったのか・・?」
あまりにも変わってしまった未麗に聡汰は唖然とした。
「変わったもなにも、いじめられる前から、こうだったよ。
あんたは、みんなを裏切ってた。うちも含めて。
みんながテスト勉強で悩んでるときにあんたは何?
『そんなに勉強しなくても点数取れんのに』っていったの誰?」
「それは・・」
「そうだよ。あんただったら”優秀”だからいい点数取れるんだよ。
親も金持ちで、一人だけ『他の貧乏人とは違う』みたいな顔してさ。
みんな、嫌いだったよ。あんたのこと。裏で散々悪口いってたよ。
思ってもない言葉ばっかりいって、マジでムカついてた。
小学校のときなんか、あんたからいじめ仕掛けたくせに、
親の圧力で、いじめられてた子が退学になったらしいし?」
「未麗のいうとおりだよ。お前は、もう人間なんかじゃない。」
未麗の背後から声が聞こえた。中学のクラスメイト達だ。
「お前の母親が病気になったのは、幸運だったな。
でも、その前から俺達が計画してたの気づかなかったのか?
俺達は他学級の友達から、
聡汰の母親は体が弱くて近々入院することを聞いていた。
それで、聡汰が見舞いに行くことを予想して、
勉強してたんだよな?未麗」
「そう。それで、うちが一番になって聡汰が60番に落ちた。
計画通りだったよ。」
「その時点で、俺達は満足してた。
でもお前は馬鹿なことに未麗への無駄な復讐をし始めたんだ。」
「うちらは、聡汰の始めたいじめに協力した。表面上だけ。
だから未麗に『消えろ』なんて、思ったこともなかったよ。
どうせなら、あの手紙、聡汰にプレゼントしてやりたかった。」
「そっそんな・・・」
---------------------------------
ごめんなさい。もう少し続くみたいです。
全く最終回の物語を考えていないという・・。><
また、しばらくお待ちくださいw
私は運命に逆らわないで生きてきたのに
どうして?またリセットしてる
あなたは 今 どうしてるのかな・・・
・・裏切り者
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次の日の朝、暗い表情で聡汰は教室に入った。
「おはよう、聡汰。はははっキモ」
「おう!聡汰!!まだ生きてたのかよ」
「未麗と一緒に逝っちゃえば良かったのに。ふんっ」
その日から、
聡汰の人生は180度変わったような気がした。
「俺が・・・未麗を殺したんだ・・」
─翌日。聡汰は全校集会で謝罪した。
「僕のちょっとした恨みのせいで、一人の人を失わせたことに、
深くお詫びします。本当にすみませんでした。ごめんなさい・・。」
そのときの顔は、いうまでもなく生気のない表情を浮かべていた。
聡汰のクラスメイトが次々と陰口をたたく。
「全部、聡汰のせいだよ。俺達なんも悪くないよな?」
「ああ、もともといじめ始めたの聡汰だし」
「うちらが折角協力してあげたのに勝手に好きになっちゃってさ、マジ意味不だし」
「こっちが悪者みたいじゃん、この偽善者!」
聡汰が未麗を恨み始めたのは6月頃。
定期テストでは、聡汰がいつも学年トップをとっていた。
未麗はまだ学年で120人中60位と中間で停滞していた。
そんな時、三年生始めの期末テストが行われた。
(やばいっ全く答えが頭に出てこない・・!!)
聡汰は、母が入院し見舞いや世話をしていたため、
勉強の時間がほとんどなく、前の日の晩、徹夜していたのだ。
そのテストの結果は、60位に急低下してしまった。
(はあ~っ下がった。にしてもずいぶん落ちたな・・。)
このときの学年1位は未麗だった。順位が今までと全く正反対になったのだ。
聡汰は、今までに見たことのない名前を見て愕然とした。
(そっそんな!!こんな名前見たことない!!由江・・許せねえ・・)
その日から、顔も知らない未麗へのいじめが始まった。
ずいぶんと顔を広くもっていた聡汰は、すぐに学年全体を協力させることに成功。
まんまとはまった未麗をみては裏で笑っていた。
しかし、主格を知らない未麗は成績優秀な聡汰に前から興味をもっており、
聡汰の部活を見学したり、同じ委員会に入ったりして、
次第に、聡汰の方から好意をもち、付き合うようになった。
それでも、周りは「どうせ計算だろ。」といい未麗に対するいじめは変わらなかった。
結局、聡汰のまいた種は、腐ることなく見事な黒い花となり、
未麗は、ただ一人、天へ昇っていった。
「俺・・もう・・ここにいたらいけない。」
翌日から、聡汰は、何度もカウンセリングを受け、元の学校に戻ろうとしたが、
気持ちをリセットすることができず、東京の学校に転校した。
転校してから、最初は被害的思考にしか考えられず怯えていたが、
登校しているうちに、友達もでき、なんとか元の自分にもどることができた。
「これから、良い人生過ごせるのかな・・。」
聡汰は、少し不安を抱えていたが勉強にはげみ自分に自信がついた。
また、未麗の実家へ謝罪の手紙を送り続けていた。
”カーカーカーカァカァヵァ・・”
─それから5年が過ぎたカラスも鳴く夕方頃。
「よし。・・今年こそ受かってみせる!!!」
一人の男の声が東京の田舎町に響いた・・聡汰だ。
あれから5年が過ぎ、20歳になった聡汰は、1年前から浪人生をしている。
「未麗・・ごめんな。俺・・受験頑張るからさっ。応援してろよ。」
心の中で聡汰はつぶやいた。
今もなお、未麗の実家へ手紙を送っている。が、返事の手紙はない。
つまり一方通行である。未麗が亡くなってから5年が過ぎた。
転校してから、一人の命の重さを改めて痛感した聡汰は、
ひたすら、ただひたすら、誰よりも勉強を頑張っていた。少しでも償いになればと。
夜になる頃、誰もいない東京の中の田舎町を聡汰は一人歩いていた。
すると、向こう側から見覚えのある顔がうっすらと見えた。
「・・・・未・・麗・・?そんな・・まさかな。ハハッ」
聡汰は、気のせいだと思いまた歩き出した。
どんどんとその顔がハッキリと見えてきた。やっぱり未麗だった。
「久しぶり。」
「未麗、どっ・・どうしてこんなところに!!??まだ生きてたのか!?」
「まだ生きてたなんて、失礼な。誰も死んだなんていってないよ。」
「でっでっでも、学校来てなかったじゃん!!」
そういうと、未麗はふふっと何かをたくらんでるような笑いを見せた。
「あんたって人は、本当、脳のないクズだね。みんなもそう思ってるよ。」
「はっ・・未・・未麗・・変わってしまったのか・・?」
あまりにも変わってしまった未麗に聡汰は唖然とした。
「変わったもなにも、いじめられる前から、こうだったよ。
あんたは、みんなを裏切ってた。うちも含めて。
みんながテスト勉強で悩んでるときにあんたは何?
『そんなに勉強しなくても点数取れんのに』っていったの誰?」
「それは・・」
「そうだよ。あんただったら”優秀”だからいい点数取れるんだよ。
親も金持ちで、一人だけ『他の貧乏人とは違う』みたいな顔してさ。
みんな、嫌いだったよ。あんたのこと。裏で散々悪口いってたよ。
思ってもない言葉ばっかりいって、マジでムカついてた。
小学校のときなんか、あんたからいじめ仕掛けたくせに、
親の圧力で、いじめられてた子が退学になったらしいし?」
「未麗のいうとおりだよ。お前は、もう人間なんかじゃない。」
未麗の背後から声が聞こえた。中学のクラスメイト達だ。
「お前の母親が病気になったのは、幸運だったな。
でも、その前から俺達が計画してたの気づかなかったのか?
俺達は他学級の友達から、
聡汰の母親は体が弱くて近々入院することを聞いていた。
それで、聡汰が見舞いに行くことを予想して、
勉強してたんだよな?未麗」
「そう。それで、うちが一番になって聡汰が60番に落ちた。
計画通りだったよ。」
「その時点で、俺達は満足してた。
でもお前は馬鹿なことに未麗への無駄な復讐をし始めたんだ。」
「うちらは、聡汰の始めたいじめに協力した。表面上だけ。
だから未麗に『消えろ』なんて、思ったこともなかったよ。
どうせなら、あの手紙、聡汰にプレゼントしてやりたかった。」
「そっそんな・・・」
---------------------------------
ごめんなさい。もう少し続くみたいです。
全く最終回の物語を考えていないという・・。><
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HN:
海乃帆立
性別:
女性
自己紹介:
HP開設日:2005年4月18日
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